復讐ストーカーゲーム1
 ――牙。それは俺も思っていたこと。


女性が食事を取る雰囲気って、明るい会話と食事を楽しんでるイメージが多いけど……あの人は異様だ。


牙みたいな歯に肉汁が滴り、次々と肉を平らげる。ローストビーフを次々と口に入れては、たまにシェフの方に目を配り、次の肉を切るように要求している。


なんであのコーナーばかりにいるんだろう?


「坊ちゃん。悪いんでゲスけど車に戻っております。また寒気が……お母さんに宜しく言っておいて下さいゲス」


「え、犬飼さん! ……ちょっと!」


犬飼は振り返ることなく、急いで車に向かった。俺は仕方なく視線を移し、お母さんはどこかと注意を払った。
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