復讐ストーカーゲーム1
 ――上野駅前。


ここへ辿り着く前にバタフライナイフを購入した。


持ち運びに便利な、この小さなナイフは、いざという時に発揮するだろう。ポケットに忍ばせ、お守りのようにそっと願をかけ、握り締めた。


――望むことなら、使いたくはないが。


張飛はもうすぐ昼食の時間だからと、近くのパン屋で買い物をしてからここへ向かうそうだ。


電話の後で届いたメールにそう書いてあった。ターゲットになってしまった俺に気を使っているんだろうか?


そういえば最初の電話で、張飛の声は上擦り、動揺していたかもしれない。平然とした会話が出来ないからメールに切り替えたんだろうか。
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