幸せの掴み方
優香との時間を過ごした後、柚葉は、幼稚園に菜々美を迎えに行った。

「ママ~・・・・」

菜々美が駆けてきた。

「お帰り~・・・今日は、何したの?」

柚葉は、菜々美を抱きしめ、菜々美に話しかけると、菜々美は楽しそうに
色んな話をしてくれた。

幼稚園のお友達や、先生達に別れを告げると、二人は家路へと向かった。


「ねぇー、ママ、パパはいつ帰って来るの?」

菜々美は心配そうに、柚葉に聞いて来た。

柚葉は、まだ菜々美には圭祐との事を話しておらず、丁度菜々美に
訪ねられた今、きちんと話そうと思った。

「菜々美、ママのお話を、ちゃんと聞けるかしら?」

「うん、ちゃんと聞けるよ!」

「そう、じゃー、ママのお話を聞いてね!
 ママとパパはね、お互い理由があって、一緒に暮らすことが出来なく
 なったの・・・・・ゴメンね!!
 でも、菜々美のパパは、パパなんだから、パパに会いたかったら
 ちゃんと言って!!
 ママがちゃんと連絡を取って、パパに合わせてあげるから・・・・ねっ!」

「・・・・・・・・・・」

菜々美は、何も言わずに、小さく頷くだけだった。

「それからね、菜々美。菜々美はもうすぐ、お姉ちゃんになるの。
 今、ママのお腹の中に、赤ちゃんが居て、菜々美のお誕生日頃
 生まれる予定なの!
 その分、大変になるけど、菜々美、ママを助けてくれるかな?」

「赤ちゃん、来るの?・・・・やったー、菜々美頑張る!!」

菜々美は、小さいながらに圭祐と一緒に住めなくなったことを理解した
らしく、それから圭祐の事は、一切、口に出さなかった。

菜々美は、年の割に、賢くて、周りの雰囲気を読む力を持っていて、
不思議な子供だと、柚葉はいつも菜々美に助けられていた。
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