幸せの掴み方
圭祐は、菜々美に出て行くように言ってから、丁度一週間後に、
マンションへ帰った。

柚葉は、圭祐の言った通り、菜々美の荷物と自分の荷物を持って、
この部屋を出て行ったようだ・・・・・

テーブルの上には、離婚届にサインがしてあり、結婚指輪も置いてあった。

そして、手紙もおいてあり、手紙を読むと、菜々美の養育費はいらない事
そして、圭祐に、秘書の麗美と幸せになってくれと書いてあった・・・

「何で、藤川の名前が出るんだ!?」

圭祐は、不思議に思ったが、とりあえず柚葉が出て行ったことにより、
自分のプライドだけは、保つことが出来た・・・・

その日から、圭祐は、何年ぶりかの一人暮らしが始まり、
翌日には、役所に離婚届を出し、晴れて独身となった・・・

しかし、圭祐は、心の中で、ポッカリ穴が開いたような感じがして
それが寂しさだとは知る由もなく、圭祐は、無理やり柚葉達が、
いなくなったことを、心の中で正当化しようとしていた。

会社では、麗美が移動になり、新しく圭祐の秘書になった相場とは
話も合い、仕事も今まで以上にスムーズに事が運ぶようになって、
柚葉達がいない分、圭祐は、益々仕事にのめり込んで行く・・・・・

離婚して、一週間ほどした午後、久しぶりに陽介から電話が掛かって来た。

「よぉー、久しぶりだな!!元気にしてたか?」

「あぁー、俺は元気だ!!それより、お前、柚葉ちゃんと離婚したって
 聞いたけど・・・どうなんだ?」

「あぁー、一週間前ほどに離婚したよ。それがどうした?」

「どうしたもこうしたもないだろうが!!
 じゃー、お前は、秘書の女と一緒になるのか?」

陽介の言葉に、圭祐は驚き、柚葉も麗美との事を手紙に書いてあったが
圭祐は、何で麗美が出て来るのか解らなかった。
< 112 / 310 >

この作品をシェア

pagetop