幸せの掴み方
圭祐は、湊の話を聞きながら、自分にとって柚葉や菜々美は、大切な
愛しい存在だった・・・しかしその二人を、自分のせいで失い・・・
それでも、柚葉は、いつか許してくれて、もう一度やり直せるのでは
ないかと最近思っていたのだが・・・・

しかしその考えも、どうやら圭祐の身勝手な思いだったようで、
柚葉は、湊と結婚し、子供が生まれた。

圭祐は、改めて自分の犯した罪の大きさに、愕然としてしまい、湊の
言葉に、何も返答出来ずにいた。

「俺の話は、どうでもいいんだ・・・・
 実は、昨日、男の子を出産したんだが・・・・
 出生届を出しに行ったら、その子供は、あんたの戸籍に入ることに
 なるそうだ・・・・・・。」

「えっ・・・・そうなのか?」

「あぁー、離婚して、300日以内に生まれた子供は、前の旦那の戸籍
 に入るそうだ・・・・
 
 別に、そのこと自体に俺は拘っているわけじゃない・・・
 
 実際、柚とあんたとの子供だ・・・・
 
 しかし、あんたの戸籍に入るのに、まさか知りませんでしたでは
 すまない・・・・だから、無理してでも会いたかったんだ・・・

 ちなみに、子供の名前は、『真之介』だよ・・・・」

「真之介・・・・・・・そうか・・・・・・
 
 俺は、そのことを、承諾すればいいんだな!?」

「あぁー、そう言う事だ。」

圭祐は、子供の名前を聞き、柚葉の産んだ子供は、自分の子供だと
確信した。

それは、菜々美が生まれるときに、一緒に考えた名前だったからだ・・・・

圭祐は、改めて、柚葉の気持ちに愛しさを感じたが、今さら柚葉に
何かしてあげる事も出来ない・・・・
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