幸せの掴み方
「そうだ、柚葉、久瀬さんと結婚したんだって!?」

「・・うん・・・・」

「そっか・・・・おめでとう。俺が不甲斐無かった分、久瀬さんから
 幸せにしてもらえよ!」

「・・・・・・うん・・・・ありがとう・・・・」

圭祐は、柚葉にお祝いを言ったが、自分で言っている言葉に、傷ついていた。

柚葉も、圭祐にお祝いを言ってもらったが、心のどこかで、傷付いていた。

お互いが、もう少し気持ちをぶつけ合っていたら、こんな事には
ならなかったのだ・・・・・

お互いが、精神的に子供だったのだ・・・・・

どうしようもない気持ちを、お互いが持ちながらも、その気持ちを隠し

「圭祐も、誰かいないの?」

「あぁー、暫くは無理だ! 来年から親父が社長を退くことになったから
 また忙しくなってしまう・・・・

 だけど・・・柚葉、菜々美と真之介と、また会ってもいいか?」

「もちろんよ!! 」

「そうか、ありがとう・・・・菜々美は、本当に良い子に育っているよな・・
 柚葉、ありがとう・・・・感謝しているよ。

 母さんたちも、菜々美が遊びに行くの楽しみにしていて・・・・
 
 そうそう、母さんが、柚葉に悪いことしたって・・・・・

 自分が、結婚を認めてあげていれば、藤川の事もなかったし、
 菜々美の小さい時も見れたのに・・・って。

 菜々美が、良い子に育ってくれていることを、母さんたちは柚葉に
 感謝しているよ。」

圭祐の言葉に、柚葉は、胸がいっぱいになり、いつの間にか、涙が
頬を伝っていた。
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