幸せの掴み方
菜々美
柚葉は、仕事復帰してから今まで、仕事も私生活も順調に過ごしていた。

真之介も、今の所病気もせず、順調に育っているし、

菜々美も、元々健康児で、あまり具合が悪くなることもなく、育児をしている
親としては、親孝行な子供達だった。

そんなある日、菜々美の運動会も終って、暫くすると、菜々美の様子が
可笑しい事に気が付いた。

「なんか、最近、菜々美に元気がないように思えるんだけど・・・・」

「そうだな・・・・俺も気になっていたんだが・・・・菜々美は、
 何も言わないのか?」

「・・・・・うん・・・・・幼稚園も、あんまり楽しそうじゃないのよね」

「それとなく、菜々美に聞いてみようか?」

「・・・・ううん、私が聞いてみるわ・・もし駄目だったら、湊、
 お願いしてもいい?」

「あぁー、もちろんだよ。
 幼稚園で、何かあったのかも知れないな・・・・」

柚葉と湊は、最近、菜々美に元気がなくて、食欲も落ちている事が
気になっていたのだ・・・・

今まで幼稚園から帰ると、元気にいろんな話をしてくれていたのに
最近は、あまり話そうとしない・・・・

「明日、幼稚園の先生にも聞いてみるわ!?」

「そうだな・・・幼稚園で何かあるのかも知れないからな!?」

二人は、菜々美の事が心配だった。
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