幸せの掴み方
******** SIDE 柚香 **************

社長の秘書について、早いもので、既に10か月が経っていた。

うちの社長は、まだ32歳なのに、業界でもやり手で有名だ。

それにすこぶるイケメンで、社内の女性陣が、ひそかに玉の輿を
狙っている。

何を隠そう、私も・・・・・否、玉の輿を狙っているのではなくて
社長の事が、好き・・・・と言うよりは、憧れている。

社長が専務時代、冷酷な雰囲気しか見せなかったが、離婚したのち、
だいぶ雰囲気が柔らかくなり、元々、人気があったのに、雰囲気が変わった
専務・・・否、社長は、前よりも人気が出ている。

しかし、社長は、女性の影が全くなく、相場課長も、

「社長は、娘さんに夢中だからな!・・・・・」と・・・・・

課長曰く、娘さんの顔は知らないが、時々会長と社長の会話を聞いていると
会長夫妻も、お孫さんにメロメロのようで、社長もにこやかに話を
聞いているらしい・・・・

月に1回は、娘さんとデートをしているようで、かなり溺愛しているようだと
課長が話していた。

専務が、社長に就任するとき、課長が、秘書課の課長に就任することに
なり、そのため社長秘書の仕事が、大変になる為、その補佐に、私が
選任された時は、社内の女性社員を全員、敵に回したようなものだった。

しかし、生憎、私は、容姿もスタイルも至って普通?・・・否、地味だ。

そのせいか、先輩方からは、

『まぁー、川崎さんなら、まかり間違っても大丈夫ね!』と言われ、

密かに傷ついたものだ・・・・・。

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