幸せの掴み方
今となっては、何故、自分が選任されたのか解らないが、社長曰く、

「相場が、見込んで秘書にしたんだよ」

と、教えてくれた。

私は、その期待に沿えるよう、日々、頑張っているが・・・

お陰で、彼氏と言う存在も、ここ4年程おらず、干物になりそうだ・・・・。

同期で親友の、高桑 早苗曰く、

「柚香は、既に干物よ!  否、乾物かも?」

と、いつも言われている。

早苗のように、合コンは好きじゃないので、殆ど参加しない・・・
 
否、秘書になってからは、仕事を覚える事で頭がいっぱいで、
秘書になってからは、一度も参加してない・・・・

「はぁ・・・・・本当に、乾物になってしまうかも・・・・・」

と、何気にため息を吐くと、

「乾物が、どうしたの?」

と、社長が聞いて来た。

まずい!! 聞かれていたのかしら!? 焦ってしまった私は、

「な・何でもないです。今日は、乾物の料理でも作ろうかと・・・」

「えっ、川崎さんって、一人暮らしなの?」

「はい、私、高知の出身なんです。

 それも、柚の名産地の出身なんで、名前が『柚香』なんです。」

私の名前を聞いた、社長は、一瞬、驚いたようだったが、

「そんなんだ。川崎さんは、『柚香』って名前なんだね!」

「はい。」

そう答えると、社長は、いつもの様子に戻っており、その後は、
何事もなく、普通に仕事に戻った。
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