幸せの掴み方
そして、9月に入り、未だに残暑厳しい中、その日は、課長が外出して
そのまま直帰することになっており、私は、日中、来客が多くて、自分の
仕事が押せ押せになってしまい、残業をしていると、

「あれ、川崎さん、まだいたの?」

まだ残っていた圭祐が、柚香に声をかけた。

「はい、でも、もう終わります。」

「そうか・・・・川崎さん、これから予定はあるの?」

「いいえ・・・・帰るだけですが?・・・・・」

「悪いけど、少し、付き合ってもらってもいいかな!?」

「は・はい! だ・だいじょうぶ・で・す・。」

柚香は、緊張のあまり、変な答え方をしてしまい、それを聞いた社長は、

クスクスと笑い始めた・・・・。

「川崎さんって、おもしろいんだね・・・・クククッ・・・・」

「・・・・・・社長・・・・・・そんなに可笑しいですか?・・・・」

柚香が、少し拗ねた様子をすると、圭祐は、

「ごめん、ごめん・・・・じゃー、お願いで来るかな?」

その夜、初めて社長と二人で、帰ることになった。

車に、二人で乗り込むと、運転手の太田さんに、

「今日は、悪いが、セントラルショピングモールに行ってくれないか?

 着いたら、今日は、もう上がってくれて構わないから・・・」

「かしこまりました」

圭祐がそう話すと、車は、ショッピングモールへと向かった。

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