幸せの掴み方
「いやー、ありがとう、川崎さん。助かったよ!!」


「どういたしまして・・・・お役に立ててよかったです。」

「お腹すいてない?」

「あっ、そう言えば・・・・・」 ぐぅっ・・・・・・♪

柚香は、答えようとした途端、お腹が鳴ってしまい、真っ赤になった。

「ハハハッ・・・・お腹は、素直に返事をしてくれたんだね!
 
 じゃー、お礼に、もう少し付き合ってよ!」

そう言われ、柚香は、社長に連れられて、タクシーに乗り、行先を告げた。

タクシーは、繁華街で停まり、社長はそこで降りると、柚香を連れて
小さなお店に入った。

「いらっしゃいませ!!」

と、年配の女性の声に迎えられると、その女性は

「あら、圭祐君、いらっしゃい!!」

「こんばんは。二人なんだけど、いいかな?」

「どうぞ・・・・あら、今日は、二人なのね・・・・」

社長の後について、柚香が店に入ると、その女性が驚いて柚香を見た。

その女性は、柚香の顔を見て、暫く言葉を発せず、

「ほら、幸子、何やってんだ!!」

と、カウンターの中から、声がかかり、我に返った幸子が、

「あら、ごめんなさいね・・・圭祐君がこんな可愛い子を連れて
 来るんですもの、そりゃ、驚くわよ!!」

幸子と呼ばれる女性は、二人を席に案内した。
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