幸せの掴み方
「す・すみません・・・・つい・・・美味しくて・・・」

柚香は、自分の顔が段々真っ赤になるのが分かった。

「否、別に謝る必要はないよ・・・だって、美味しいんでしょ?」

「は・・・い・・・・とっても・・・・」

「クククッ・・・・じゃー、僕は、君をここに連れてきて、正解だった
 ってことだね!?」

「はい、ありがとうございます・・・・」

柚香は、恥ずかしくて、それからは食べることに集中した。

「ご馳走様でした!! 大将、美味しかったです!!」

「そうかい・・・それは良かった。 幸子、あれを、!」

「はい。」

大将が、そう言うと幸子が、何やらお茶と小皿に入った、何かを持って来た。

「これは、サービスよ。うちの人が作った、カステラよ。食べてみて?」

「うわぁー、良いんですか!? ありがとうございます。」

柚香は、遠慮なく、大将の作ったカステラを食べ始めた。

ここの大将は、お酒を飲まない代わりに、甘いものが、特に和菓子が
好きで、自分で偶に、お菓子を作り、気が向くとお客にサービスで
出している事を、圭祐が、同じようにカステラを食べながら教えてくれた。

ご飯も、デザートも美味しく頂き、上機嫌の柚香は、元気いっぱいに

「社長、ご馳走様でした!」

「どういたしまして。川崎さんがこんなに喜んでくれるなんて、思っても
 見なかったよ!」

圭祐は、本当に嬉しそうに、そう柚香に言った。
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