幸せの掴み方
会社に着くと、柚葉は、急いで、子供達を迎えに行き、菜々美と真之介を
連れて、タクシーで、マンションへ戻り、

部屋に戻った柚葉は、湊に連絡を入れた。

「柚、どうした。もうすぐ、帰るよ!」

「ごめん、湊・・・実は・・・母さんが、倒れたの!」

「えっ、なんだって!? それで、容態は?」

「うん、今は落ち着いているけど、暫くは入院になるの。

 それで、入院道具を、もう一度持って行かなくちゃならなくて・・・・」

「うん、解った。柚、もうすぐ、帰るから、一緒に病院へ行こう!」

「うん、ありがとう、湊。 待ってる・・・・」

柚葉は、湊との電話を切ると、美代子の入院道具を、揃え始めた。

柚葉が慌てて、美代子の入院道具を揃えていると、

「ママ~!! 大変!! 真ちゃんが・・・・」

柚葉が急いで、リビングに入ると、真之介が、新聞紙をばらまきながら
ビリビリと、切っていた・・・・

「あぁ・・・・真之介・・・・全くもう・・・」

柚葉は、真之介から新聞紙を取り上げ、真之介を抱き上げると、寝室から
おんぶ紐を持って来て、真之介をおんぶした。

真之介は、今、とにかく目が離せない・・・・眠っている時以外は、
あまり一人にはさせられない・・・・

真之介は、菜々美の時と違って、動き方が激しく、本当に目が離せない
子で、一人で静かにしている時は、何かしらとんでもない事をしている。

真之介が大人しくしている時は、『要注意』なのだ・・・・

そんな真之介に、イライラしながらも、柚葉は、急いで美代子の入院道具を
揃えていった。
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