幸せの掴み方
その夜は、そこそこ飲んで、適当に話をして、解散した。

帰り際に、相場が、

「川崎さんを、送ってってやってくれ」

「あぁー、分かった。気を付けて帰れよ!」

「あぁー、お前もな!」「お疲れ様でした」

相場は、店を出ると、駅に向かって歩き始め、圭祐と柚香は、

圭祐が柚香をタクシーで送ることにし、二人で待っていたタクシーに
乗り込んだ。

「社長、今日は、ご馳走様でした。」

「あぁー、偶にはね!」

柚香は、最近元気のない圭祐の事が気になり、今日、相場に誘われた時、
躊躇いもなく、この飲みに参加した。

しかし、圭祐は、元気のない原因を話そうとはしなかったため、どうしても
気になった柚香は、思い余って、聞いてしまった。

「・・・・社長・・・・最近、元気がないようなんですが?・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

返事をしない圭祐に、柚香は、自分が出過ぎた事を言ったことに気が付き
慌てて、

「すみません。出過ぎた事を言いまして・・・・・気にしないでください」

柚香が慌てて謝ると、圭祐は、

「否、確かに、少し落ち込んでいたからな! 君たちに心配されていたなんて
 思いもしなかったよ・・・・・」

「社長・・・・・・・」

「ちょっとね・・・・前の妻が、今の旦那と一緒に、海外に行くらしいんだ」

「えっ・・・・」

柚香は、圭祐の言葉に、驚いてしまった。
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