幸せの掴み方
「あのう・・・・前の奥さんって、再婚されていたんですか?」

「あぁー、そうだよ。

 またその男が良い男なんだよ・・・子供達も懐いているし・・・・・

 その旦那の仕事の関係で、フランスに行くんだと・・・・・」

圭祐の言葉は、どこか投げやりで、悲しそうだった。

「・・・・しゃ・ちょう・・・・・・・」

「でも、大丈夫だよ・・・・・俺も、気持ちを切り替えないとね!

 子供達とは、今よりは会える回数が減るけど、会えないわけじゃないから」

柚香には、何故か圭祐の言葉は、自分に言い聞かせているように聞こえた。

そんな寂しそうな圭祐を見て、柚香は、圭祐の手を握って、

「社長、お子さんたちに会えないわけじゃないですから、何なら、仕事と
 して、フランスへの出張を入れてください。

 そうすれば、お子さんたちにも会えますから!!」

柚香は、夢中で圭祐の手を握って、そう励ました・・・すると、

「クックックッ・・・ハハハハッ・・・・」

圭祐が笑い始めた。

「ごめん、川崎さんが、あんまりにも必死だったから・・・・・」

「・・・・酷いです、社長・・・・・そんなに笑わなくても・・・・」

「ハハハッ・・・ごめんごめん・・・で、この手は、いつ離して
 くれるのかな!?」

柚香は、圭祐の言葉に、ハッとして、慌てて手を離した。
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