幸せの掴み方
コンコン ♪

「失礼します」

柚香が、社長室に入って来ると、

「あっ、お姉ちゃん!!」

菜々美は、ソファーから立ち上がると、柚香に向かって、走った。

「えっ、あっ、へっ?・・・・・菜々美ちゃん?」

「うん! お姉ちゃん、この間は、ありがとう!!」

菜々美がすかさず柚香にお礼を言うと、柚葉も、

「川崎さん、先日は、本当にお世話になりました。

 お陰様で、無事、退院することが出来ました。」

柚香は、突然の事で、状況が良く理解できていなかったが、柚葉の言葉で

「と・・とんでもないです。  ただ、当たり前の事をしただけですから・・

 本当に、元気になられたようで・・・・良かったです。」

「はい、お陰様で、ありがとうございました。

 お礼といってはなんですが、これは、皆さんで召し上がって貰って、
 こっちは、川崎さんに・・・・気に入って貰えたらいいのですが・・・」

柚葉は、柚香に、自分が好きなお店のクッキーと、柚香個人に、
美代子の会社で、瑠菜がデザインした、秋冬用のストールを手渡した。

柚香に、何をお礼にしようか、迷ったのだが、あまり高価でなく、
手頃で、センスの良いものと考えていたら、瑠菜が、

「お姉ちゃん、今年の新作のストールは、どうかしら?

 うちの商品、結構人気があるから・・・・」

「そうね・・・あんまり身に付けるものって、人に贈るのは難しい
 んだけど・・・・

 でも、これなら・・・大丈夫かな!?」

柚葉は、瑠菜と相談し、結局ストールにしたのだ。
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