幸せの掴み方
「えっ・・・・良いんですか?」

「えぇ、大した物ではないのよ・・・・気に入らなかったら、ひざ掛けにでも
 してもらえれば・・・いいかなって・・・・」

柚葉が、控え目にそう言うと、柚香は、

「ありがとうございます・・・・とっても嬉しいです。」

柚香は、手渡された袋と、包装紙が、柚香の大好きな『FEMME』の
物だったからだ・・・・

『FEMME』は、今年、美代子の会社で立ち上げた新しいブランドで、
20代の女性から、人気に火がついて、今、爆発的に売れていた。

柚香は、柚葉から貰ったお菓子とストールを抱えて、

「本当に、ありがとうございます。」

「いいえ、本当に、あの時は助かりました。

 忙しい所、時間を取らせて、ごめんなさいね!?」

「いいえ、もう、仕事も終わりましたので・・・・・では、失礼します。」

「お疲れ様・・・・また、明日も、お願いします。」

部屋を出て行く柚香に、圭祐が挨拶をした。

「パパ~。これから、何、食べに行くの?」

「う~ん、菜々美は、何が食べたい?」

「えっとね~・・・・・ハンバーグ!!」

「ハンバーグか!?・・・・よし、分かった。 じゃー、分かった、
 出かけようか」

圭祐の言葉に、柚葉達は、社長室を後にした。

帰り際、圭祐は、相場に声をかけ、4人で食事に出かけた。

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