幸せの掴み方
亜里沙にそう言われ、柚葉は、何も言えなかった。

「とにかく、菜々美ちゃんが小学校に上がるのを機会に、ここで答えを
 出しなさいよ!!」

「・・・・・・うん・・・・解ってる・・・・」

柚葉は、圭祐の告白から圭祐との事を考えないようにしてきてしまったが、
そろそろ逃げるにしても、限界だと思ってはいた・・・・

亜里沙に別れ際、後押しされ、柚葉も意を決して、圭祐と向き合わなくては
ならないと思いながら、圭祐の運転する車に乗り込み、3人で相楽の家へと
向かった。

今日は、菜々美の卒園式の為、信二達が、一緒にお祝いをしようと声を
掛けてくれた。

その際、真之介を朝から預かってくれることになり、真之介は今朝から
相楽の家で信二や加奈子と一緒に過ごしている。

「ただいま・・・」「こんにちわ」

圭祐と柚葉が、玄関で声をかけると奥から真之介が走って来た。

「真之介、良い子にしてたか?」

圭祐が真之介に声をかけると、真之介の後から信二が

「あぁー、良い子だったよな! それより、菜々美、おめでとう!!」

「ありがとう、おじいちゃん!! 加奈ちゃんは?」

「あぁー、奥で菜々美の為に、今、ケーキを焼いているよ!」

「わぁーい!!  加奈ちゃ~ん、ただいま~」

菜々美は、そう叫びながら、奥のキッチンへと走って行った。

「お義父さん、ありがとうございました。」

「二人とも、お疲れ様!! さぁー、上がって。」

信二に促され、柚葉と圭祐は、加奈子の待つリビングへと向かった。

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