幸せの掴み方
私達の住んでいる家は、パリの市街地から少し離れた場所にある。

そこには今、私とお父さん、アシスタントをしているシンディと、
ヨアン、そしてこの春、日本から来た、後藤 修也、それにお父さんの
師匠でもある、フレデリックの6人で住んでいる。

フレデリックは、事故せいで失明は、間逃れたが・・・・かなり見えにくい
状態で、一人では何かと不自由だし、お父さんも心配なので一緒に住み、皆で
協力しながらフレデリックの手助けをしている・・・・

そんなフレデリックを、私は大好きで、いつも時間があると、二人で散歩を
しながら、色んな話をしたり、写真を撮るにあたりアドバイスも貰っている。

龍之介は、そんな私を、いつも羨ましい!!と言い、自分も必ず、高校生に
なる時には、フランスに行くと、パパ達に宣言しているようだ・・・・

「「ただいま~」」

「お帰り、湊、菜々美」

シンディが、今日は食事当番の様で、出迎えてくれた。

「菜々美、どうだった?コレクションは?」

「うん、とっても素敵だったよ!! 絶対にあのランウェイを歩きたい!!
 って、思ったよ!!」

「そうか、良かったね!! ご飯は、まだでしょ?」

「うん、お腹すいた!!」

「じゃー、食べようか! 皆を呼びましょ!」

今日は、珍しく6人全員揃っているようだ! 

私は、皆を呼びに行き、6人で楽しくシンディの作った夕食を食べた。

この家の家事は、アシスタントの3人と私の4人で、当番制でやっており、

お互い仕事の都合もあるから、仕事の予定を見ながら家事を分担している。

だからキッチンには、必ず全員の予定を書き込む黒板があって、それを
見ながら当番を決めている・・・・
< 297 / 310 >

この作品をシェア

pagetop