幸せの掴み方
「・・・・・・・」

「菜々美、お前は、まず自分の容姿を最大限に生かしていない!

 お前の良さを十分にアピールし、菜々美の良さが一番映えるブランドの
 オーディションを受けろ!

 まずは、パリコレに拘らなくても、舞台に、ランウェイに慣れろ!

 少しずつ経験を積んで、それからでも遅くはないと思うけどな・・・」

確かに、修也の言う事に一理ある・・・・・私は、パリコレに拘り過ぎていて
他の・・・・そう、別にランウェイを歩くのは、今、パリコレでなくても
何年か先でも構わないのだ・・・・

そう考えると、今のうちに自分の魅力を最大限に活かせるブランドの
オーディションを受けることが、自分の経験に繋がる・・・・

修也の言葉に、私は目が覚めるようだった。

「・・・・・そうだよね・・・・私、パリコレに拘り過ぎていたかも・・・・」

「菜々美、俺達はまだ若い!! 

 確かにエリカのように、若いうちにパリコレに出れる奴もいるが、全員が
 そうではないはずだ・・・

 今しか出来ない経験を沢山積むことが大切なんじゃないか!?

 菜々美の夢は、最終的にパリコレに出れるようになることだろ?」

「うん。今すぐでなくても良いんだよね・・・・・・

 ありがとう、修也。 私、もう一度、チャレンジしてみる!!」

いつもは、意地悪しか言わない修也なのに・・・・・今の修也は、全く
別人のようだった。

そんなに年が離れているわけじゃないのに・・・・修也の物の味方、
考え方が、私なんかよりずっと大人で、悔しいけど修也の言う通りだった。
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