幸せの掴み方
「圭祐君、名前はどうするの?」

美代子が聞くと

「はい、女の子なので、『菜々美』と、名づけようかと・・・
 いかがでしょう?」

「『相楽 菜々美』・・・うん、可愛いわね!!」

「うん、良いんじゃないか! 名前は、親からの最初の贈り物だからな!」

こうして、赤ちゃんの名前は、

   『相楽 菜々美』と、名づけられた。

柚葉と妊娠中に、いろんな候補を上げていたが、女の子なら『菜々美』
男の子なら『真之介』にしようと、二人で考えていた。

柚葉は、産後の状態も安定しており、予定通りの入院で、親子揃って
退院することが出来た。


圭祐は、両親に柚葉を紹介して以来、信二とは話をしていたが、加奈子とは
全く連絡を取っていなかった。

そんな二人を心配した柚葉は、

「お義母さんにも連絡入れてあげて・・・・・」

「・・・・・解った・・・・・・」

圭祐は、意を決して、加奈子に連絡すると、加奈子は

「・・・私は、認めません。柚葉さんの事は、嫁とは思ってません・・・」

そう言いきられ、圭祐は二度と、加奈子とは連絡を取らないと誓った。
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