幸せの掴み方
「俺、久瀬 湊。今、経済学部の4年生。君は?」

「笠原 柚葉です。今、経済学部の一年生です。」

湊は、よれよれのシャツにダメージジーンズを穿き、顔は、無精ひげに
髪は、一つに縛っており、如何にも怪しそうな雰囲気を漂わせていた。

「それで、私に、何か・・・・」

「うん、君、僕のモデルになって欲しくて!」

「へぇ・・・・モデル?・・・・・」

柚葉は、写真のモデル=裸?と、想像してしまい、狼狽えていると
湊は、クスクスと笑い始め、

「大丈夫。君を、ヌードモデルにするつもりはないから。
 それに俺は、どうせヌードを撮るなら、もうちょっと
 ボン・キュウ・ボン・の方が好みだから。
 心配しないで!! ククククッ・・・・・・」

柚葉は、自分の思考が読まれたことを、恥ずかしく想い、
顔が、真っ赤にしながら、

「失礼ですね!! 私だって、脱げば・・・・・・否・・・・良いです」

「そうか。君は、脱いだらすごいんです! なんだね! ククククッ・・・」

すっかり湊のペースに嵌められて、柚葉は、男性が苦手なはずなのに
湊の前では、普通に話していることに驚いた。

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