幸せの掴み方
呆然と、湊の手紙を読み、柚葉は、涙が次から次へと零れて来て
そのまま、大きな声で、涙が枯れるまで泣いた。

そのまま泣き疲れ、いつの間にか眠ったようで、気が付いたら、
夕方になっており、柚葉は、魂が抜けたように立ち上がり
湊の部屋を後にした。

その後、柚葉は、優香に連絡し、優香が柚葉の居場所まで
迎えに来てくれて、優香の家にそのまま泊まった・・・・

その時、優香がずっと側にいて、柚葉を支えてくれたことで、柚葉は
湊との恋の終わりを受け入れることが出来た・・・・

辛い・・・身が引き裂かれるような失恋だった。





そして、今、目の前に、その湊がいる・・・・・・。

「あら、柚葉、久瀬さんと知り合いなの?」

「う・うん。大学の時の先輩なの・・・」

「あら、そう。なら心配ないわね。さぁー、菜々美、支度しに行こうか!」

「うん、美代ちゃん。」

美代子は、菜々美に、社員の手前もあってか、『お婆ちゃん』と、
呼ばれたくなくて、『美代ちゃん』と、呼ばせていた。

美代子が、菜々美を連れて行くと

「柚、結婚したのか!?」

「う・・うん、3年前に・・・・湊は?」

「あっ、俺は、結婚はしてない・・・・」

『久瀬さん。ちょっと良いですか~』

湊を呼ぶ声がし、湊は、スタッフの方へ向かった。

残された柚葉は、そこから動くことが出来ずに、そこに佇むだけだった。
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