World Walker
立ち上がる来栖。

りせとヘヴンは思わず身構えるが。

「クレオ」

来栖はそんな二人など意に介さず、彼女達の間をすり抜けていく。

「朝食の準備だ」

「今朝の朝食はボイルドポーク、トースト、ベーコンエッグ、紅茶となっております。コールドミートは如何致しましょう?」

「バターだ」

「かしこまりました」

来栖の朝食のリクエストにゆっくりと頷くクレオ。





この世界に到着して以来、緊迫したやり取りの連続。

今が早朝だと、りせはその時になって初めて気付いたのだった。






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