そして少女は兵器になる

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「プロフェッサー、0のことなんですが」

「ん? ヤツがどうした? にっこりあいさつでもしてくれたか?」

「いえ……そうではないんですが、このところ脳波に今までにない変動がありまして」

「ほー。変動がね。そりゃまた……夢でも見てんのかね。それとも、――まさか目覚めようとしてんのかね」

「わかりません。ですが、シリーズが段階を移行するたび脳波に動きが見られるので、チームでは変な噂も」

「変な噂? なんだ、まさかこのテクノロジー時代で呪いがどうとか言い出しゃせんだろな」

「いえ、あの……まあ」

「かーっ。ダホくさ。俺達はもう何百体、こんな実験してきた? 混ぜ合わせて生み出して……今さら呪いなんか起こってみろ、まさに天変地異だぞ」

「は、はあ……」

「とにもかくにもとりあえず、0の観察は続行。シリーズもそろそろ最終調整に入るんだし、チームも気ぃ引き締めとけっ!」

「は、はいっ!」

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