そして少女は兵器になる
――今までのように相手の頭はつかめないどうするどうする生は掴めないのか私は動けないのかもう遅いのか負けなのかそんなことはないなぜなら私はさいしゅうだんかいあのケースの中から出たんだ出ないと思っていたのに出たならこれから先も知識が答えを出してくれる私はまだきっと――

ぐじゃ、ずゅる。

……足が、もうない。

知識が、

――私、私、私、わたし、わたし、どうする、どうする、どう、する、どう、わたし、する――

空回り、する。

見えるのは、少女の口と口と口と口と口と口と、たくさんの、いっぱいいる、なにか。

そして、

「あは、きゃは」

三日月型の、綺麗過ぎる、笑顔。
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