禁恋~純潔の聖女と騎士団長の歪な愛~
「出ていけ。俺の許しも無く、まだ叙任式も受けていないお前が陛下直属の最高位を賜った第一騎士団と同等に接していいものではない。身分を弁えろ」
厳しく言いはなったリヲの言葉に、ミシュラを始め皆、眉を潜めた。
リヲの言い分は間違ってはいない。
けれど、アンの賜位はもう決まっている事だ。それにリヲ同様、元々爵位を持った貴族の出身である。士号の者と並んだって身分を恥じることは無い。
そして何より。まだあどけなささえ残るこの愛らしい少女に向かってそんな言い種はないだろう、ましてや妹なのだから、と皆がリヲの大人気なさに密かに呆れた。