禁恋~純潔の聖女と騎士団長の歪な愛~



一通りの訓練をこなし詰所で休憩をとるアンの周りに、待ってましたとばかりに人の輪が出来る。

「すばらしい剣技ですねアン殿!是非御教授願いたい!」

「俺…いや、私は十人長のガブと言います!お見知りおきを!」

「アン殿は弓は如何です?宜しければボーガン隊がお相手しますよ!」

男達は皆美しく強い少女に興味津々で話し掛けた。アンも驚きはしたが嬉しそうに笑って皆と気さくに談笑を交わした。

幼い頃から人懐っこいアンはこういう雰囲気が嫌いではない。

気の利く団員が持ってきてくれた冷えた水を飲み、まだ冷めない体の熱をパタパタと仰ぎながら楽しい一時を過ごしていると――突然、頭の上からバサリと布を被せられた。


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