誠につもる白雪かな
凛は刀を握り直し距離を取ると口を袖で拭った。


凛「舐められちゃ...困りますよ...」


肺に負担がかからないようにゆっくりと息をする。


武「はぁ...興醒めした。また出直そう。」


クルリと踵を返した武市。


凛「待て‼」


武市の背中に向かい刀を振りかざす。



カキンッ‼



咄嗟に岡田が剣を止めた。



岡「やめとけ。いまのお前は俺には勝てない。」


凛「これ位でちょうどいい!!」


凛は岡田の剣を弾き返すと右腕を切った。


岡「っ...!?」


武「おや。やはり噂は本当だったようだ。」


中「その身体であの以蔵さんに一太刀浴びせるとは...強い...」


驚きに中岡と武市は目を見張った。


岡「てめぇ...ゆるさねぇ...」


途端に岡田の目の色が変わった。


武「まずいな。」


中「あらら本気になっちゃいましたね。」

二人は道の端により傍観していた。


武「以蔵!ほどほどにしておけ。相手は労咳持ちの女子だ。」


岡「はい先生...」


武市はあざ笑うかのように腕を組み店先の柱に寄りかかった。
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