ロング・ディスタンス
ヒロインのプリンセスが、悪い魔法使いによってヒキガエルに変身させられそうになる。そんな危機一髪のシーンで、携帯の着信音が鳴った。太一の携帯だ。
太一は急いで立ち上がり、電話に応答する。栞はリモコンでDVDを一時停止にする。
彼はカウンターキッチンの所で何やら話している。
通話を終えた太一がリビングに戻ってきた。
「急患が出たんだ。これから診療所に行かなきゃならない」
「はい」
「すまないけど後は適当にやっててくれるかな? またメールするけど、帰りは何時になるかわからない。夕飯は冷蔵庫にある冷凍食品を食べてくれてもいいし、集落にある食堂で食べてもいい。うちにあるものは何でも使ってくれ。ティーバッグは棚の中にある」
「わかりました」
「はい。これ、うちの合い鍵。家を出る時に使ってくれ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、行ってくるから」
「行ってらっしゃい。お気をつけて」
彼はあっという間に身支度を整え、アパートを出ていった。建物の外にある駐車スペースから車の発進音が聞こえる。
医者の休日は何とも慌ただしい。
リビングに再び静寂が訪れた。
さて、これからどうしようか。
とりあえずDVDを最後まで観てから、その後のことは考えようと栞は思った。
太一は急いで立ち上がり、電話に応答する。栞はリモコンでDVDを一時停止にする。
彼はカウンターキッチンの所で何やら話している。
通話を終えた太一がリビングに戻ってきた。
「急患が出たんだ。これから診療所に行かなきゃならない」
「はい」
「すまないけど後は適当にやっててくれるかな? またメールするけど、帰りは何時になるかわからない。夕飯は冷蔵庫にある冷凍食品を食べてくれてもいいし、集落にある食堂で食べてもいい。うちにあるものは何でも使ってくれ。ティーバッグは棚の中にある」
「わかりました」
「はい。これ、うちの合い鍵。家を出る時に使ってくれ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、行ってくるから」
「行ってらっしゃい。お気をつけて」
彼はあっという間に身支度を整え、アパートを出ていった。建物の外にある駐車スペースから車の発進音が聞こえる。
医者の休日は何とも慌ただしい。
リビングに再び静寂が訪れた。
さて、これからどうしようか。
とりあえずDVDを最後まで観てから、その後のことは考えようと栞は思った。