ヘビロテ躁鬱女
「愛子。昨日は楽しかったね! 帰りは大丈夫だった? 店長が送ったみたいだったけど……」


和歌子が訊ねると、衣舞も更に続けた。


「店長ってここだけの話。洋風な顔立ちが大好きで、良くそういった店に行くらしいよ。愛子……多分店長のタイプだと思う」


その会話にそわそわし、愛子がどう出るのか、表情を確かめた。


「やだぁ~! そんなハズないじゃないですかぁ! 衣舞と守の方が怪しいぞっ。キャハ」


動揺することもなく、いつもと同じ態度だった。


豹変するのは私の前だけ? ……なんで? でも、それなら私にだけなぜ、店長との秘密を話したの?


「愛子、気をつけたほうがいいぞ。店長は、夜の王だからな」


横溝は焼き鳥に串を刺しながら、私達の会話を聞いていたらしかった。
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