【完】結婚からはじまる恋《2》
「あれれ?恋華ちゃん…来たんじゃないの?」


妻夫木さんが首を傾げる。



「…玄関先で取り込み中だ・・・」

二人の様子を見に行った帝さんが戻ってきて、事情の分からない妻夫木さんに説明した。




「つまんねぇ~」




妻夫木さんは缶ビールを飲み干して、出前の寿司に手を伸ばす。



「おいっ!?お前…何…つまみ食いしてんだよ」



頼が妻夫木さんの手の甲をペシッと叩く。




「だって、腹減ってんだもん…」



「我慢しろっ!!」


< 169 / 213 >

この作品をシェア

pagetop