【完】春紫苑
「あ、美琴~!」
しかし、病室に戻って流に迎えられた瞬間。
将光の行動も仕方がないのかな、と思ってしまった。
だって目の前の流は有り得ないくらい元気で。
それが、自分でも考えられないくらいに嬉しくて。
ただ、頭に巻かれた包帯が痛々しい。
そんな流はいろんな意味で私の涙腺を刺激する。
「…バカ…」
目の前の流の笑顔が歪んでいく。
それが、私が泣いているからなのか。
流が、無理して笑っているからなのか。
多分、両方。