暗闇の鎌【読みきり短編集】
「気付いちゃった? 大きい目が好きだっていうから気合いれたの……どうかな?」

「え、そのう、嘘だろう?」

「なにが?」


彼は立ち止まり俯き、なにかをブツブツと言い出した。


いつもの煌びやかなお洒落なレストランで、美味しいお酒でも飲みたいのに、なんだっていうの彼は。


「別人だ……そうだ、こんなのいつもの美知じゃない……」


「なーに、どうしたの翔太君? 先月行ったお肉が美味しいお店に行きたいなぁーそれとも先にティファニーのお店に行く?」


「ふざけるな!!!!」


彼は急に私の腕を振りほどいた。
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