廓にて〜ある出征兵士と女郎の一夜〜


悟は、しばらくお陽の胸に顔を埋めて号泣した。




お陽は、幼い頃、実母が言っていた言葉を思い出していた。



『人の幸、不幸というのはねぇ。この世に生まれてきたときから、神様がみんなに平等に与えてくれとるんじゃ。

じゃけぇね、若い頃苦難に耐えた人は、あとにはきっと幸せが待っとるんよ』




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