廓にて〜ある出征兵士と女郎の一夜〜


直立敬礼で答えると、上官が近づいてきた。




徴兵忌避をしたことが知れ渡り、非国民と殴られるのかもしれない。



悟は近づいてくる上官を身構えて待つ。







『遠藤悟二等兵か?』


『ハイッ!そうであります!!』



『面会じゃ』


『……へっ?』

『……お父上が面会に来られた』












悟は人違いではないかと疑ったが、


彼の前に現れたのは、紛れもなく静岡にいるはずの義父だった。





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