くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
同じ両親から生まれたのに、茉莉花の方が2歳も下なのに……なんであたしは妹の出来る事すらできないの?
野島が何か話しかけてきたけど、あたしは何も答える気になれなくてシカトしてた。
だけど、いきなりどっかりと野島が隣に腰かけるなんて思わなくて、彼があたしの手から包丁を奪った時に横を向いて食ってかかった。
「ちょっと! あたしまだ剥かなきゃいけないんだけど。邪魔しないでよ!」
半ば意地で半ば自棄になって言うと、野島はあたしの伸ばした手をヒョイと避けてニヤリと笑う。
「ふふん、この野島勇人様の華麗な包丁さばきをとくとご覧あれ」
何言ってんだこいつ。
「はあ? 長湯でアタマのぼせたの」
あたしの口の悪さは軽く笑ってやり過ごした野島は、手近なじゃがいもを持ってその皮に包丁を滑り込ませ……
まるで早送りみたいにあっという間にじゃがいもの皮をむき終えた。
しかも凹凸関係なく厚さが一定の薄い皮は切れることなくずっと一本で繋がってる。
「え~~ウソ! 今何やったの!?」
あたしは目の前で繰り広げられた光景が信じられなくて、思わず野島の手や包丁に触ってみたけど、やっぱり種も仕掛けもない。
野島が何か話しかけてきたけど、あたしは何も答える気になれなくてシカトしてた。
だけど、いきなりどっかりと野島が隣に腰かけるなんて思わなくて、彼があたしの手から包丁を奪った時に横を向いて食ってかかった。
「ちょっと! あたしまだ剥かなきゃいけないんだけど。邪魔しないでよ!」
半ば意地で半ば自棄になって言うと、野島はあたしの伸ばした手をヒョイと避けてニヤリと笑う。
「ふふん、この野島勇人様の華麗な包丁さばきをとくとご覧あれ」
何言ってんだこいつ。
「はあ? 長湯でアタマのぼせたの」
あたしの口の悪さは軽く笑ってやり過ごした野島は、手近なじゃがいもを持ってその皮に包丁を滑り込ませ……
まるで早送りみたいにあっという間にじゃがいもの皮をむき終えた。
しかも凹凸関係なく厚さが一定の薄い皮は切れることなくずっと一本で繋がってる。
「え~~ウソ! 今何やったの!?」
あたしは目の前で繰り広げられた光景が信じられなくて、思わず野島の手や包丁に触ってみたけど、やっぱり種も仕掛けもない。