危険な男友達




お風呂から上がってベッドに向かうとしのはまだ起きててあたしの顔をじっと見て

「お前のすっぴん久しぶりに見たわ。」

と言ってきた。高校を卒業してからは専門学校、就職と常に化粧してるのが当たり前になってたからな~

相手はしのだけどすっぴん見せるの何か恥ずかしい。


「あんま見ないでよ。」

「ななせって化粧するとそんなケバくしてないのに結構変わるよな。」

「うるさいなー。
女は化粧で化けられるの!どうせブスだし、顔薄いの気にしてんだから。」


あたしはギャルメイクみたいにケバくしてるわけではないけど、ナチュラルに見せかけてガッツリメイクしてるからすっぴんと化粧した後では結構違う。

今じゃ誰にもすっぴんなんて見せられないし!



「でも肌とか昔から綺麗だよなー」


と言ってあたしの頬っぺたをすりすり触ってくるしの。


「そんな触んないでよ。」

「あんま化粧しない方が触り心地よくていいと思うけどなー」


「あたしは顔薄いから化粧しないとだめなの。
しのは目がでかいからいいな~」


鼻も高くて堀が深いからあたしみたいな能面顔からすると憧れるわ。

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