今すぐここで抱きしめて
「飯田くん、素敵なお店知ってるのね」


もう残りはデザートっていうところで、満たされているお腹を落ち着かせるようにホットコーヒーを口に運ぶ。


入った時にも思ったけれど、この店はオシャレですごく雰囲気がいい。


今いる半個室になっている部屋もバンブーカーテンで仕切られているけど、広くてゆったりしていて居心地が良かった。


「やっぱりこういう店は彼女と一緒にくるの?」


あんまりじっくり顔を見たことなかったけれど、こうやって正面から見ると顔が整っている。


前から可愛い顔だなとは思っていたけれど、どっちかって言うとカッコイイって言うほうがピッタリだ。


そんな飯田くんに彼女がいないはずないと思う。


「…………」


いつまでも無言の飯田くんを不思議に思いじっと見つめると、真面目な顔をして私を見つめ返した。

< 18 / 45 >

この作品をシェア

pagetop