今すぐここで抱きしめて
うっかりそう言うと、彩ちゃんが目をキラキラさせて胸の前でお祈りをするような形で手を組んで、


「誰からですか!?」


ズズイッと身体を私の方へと乗りだしてきた。


マズイ……


周りの人たちも耳をそばたたせているし、これはもうホントにマズイ。


「えっと、その」


「歩美さん! ちょっといいですか?」


誰にもらった事にしようかと考えていた私に、運よく神様が降ってきた。


彩ちゃんのキラキラしている目から逃れるように、呼ばれた方に顔を向けるけどそれらしい人が見当たらない。


「歩美さん、ちょっと相談があるんですけど」


……え?

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