道なき恋
流石に8万円台の物件は、

2LDKや3DKなど、多数あった。

私は、8万円台の物件を…

璃子は4万円台の物件を見ていた。

璃子が、

「これ全部を見れますかね?」

と言った。

「そうですね…」

何か歯切れが悪く感じた。

「ここの鍵だけが、

今手元に無いんですよ」

そう答えた。

「今、大家さんに、

連絡を取ってみますね。」

と言って電話をかけ始めた。

「…………出ませんね。」

私をチラッと見た。

?なんで?私を?

「とりあえず、

他の物件を見に行きたい。」

璃子がそう言って、私を見た。

「そうだね。

その間にまた連絡取って、

貰えば良いからね。」

と私が言って璃子をみたら、

8万円台の物件を見ていた。

"良いな!

こんな部屋に2人で住めたら"

と思っているんだろうか?

「本気で思ってるよ!」

と璃子の耳元で囁いた。

声を出さないで、ただうなずいた。

彼女が、鍵を持って席を立った。

「では、行きましょうか?」

と私達に言って店を出ようとしていた。

「まーくん…行こう。」

璃子も後に続いて店を出ようとする。

置いていかれても困るので、

慌てて、後を追った。

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