道なき恋
近くの駐車場に不動産屋さんの車が、

停めてあった。

「どうぞ!」

と後方のドアを開けてくれた。

私、璃子の順に乗り込んだ。

バタン!と彼女がドアを閉めて、

運転席に乗り込んだ。

「では、どちらから見て見ますか?」

と彼女はエンジンをかけた。

「じゃあ、ここから近い順で、

お願いします。」

となぜか、私が言った。

璃子が腕を引っ張って、

「わたしが言うセリフじゃあない?」

「あ!……」

同時に3人で笑った。

「じゃ、

1番近くから回りましょうか?」


と言いながら、車を走らせた。

「1番何処が気に入ったの?」

と私が聞いたら、


「ここかな?」

ここから1番近い物件を

見せてくれた。

「収納は?大きめなの?」

と璃子の手元の書類を覗き込む。

「これを見た感じだけど、

大きめみたいだね。」

と会話をしていたら、

「ここですね。」

彼女が、車を止めた。

「う〜ん〜…」

外観が気に入らないみたいだった。

「ここの2階ですね。」

階段を登りながら言った。

階段を登り切ったら、

1段下がって部屋に着く。

部屋に入った途端に璃子が

ガッカリしたのが分かった。

床がフローリングでは無く、

フローリングに似せた

カーペットだったのと、

思ったよりも

収納が狭く少なかった事が

原因だろう。

< 67 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop