社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
『うちの部署の奴で、宇浦って奴がいてさ』
元々長瀬から、よく話は聞いていた。
営業部のコーディネーターで、二つ年下。若々しい感じも女らしい色気もなく、恐らくここ数年彼氏はいないであろう…など。
『本当可愛げがないっていうかさー…』
そう言いながら長瀬が彼女を気に入ってるのであろうことも、なんとなく察してた。
だから最初は興味なんてなかったし、手出ししてやろうなんて気持ちはなかった。
さすがに俺だって、友人の好きな奴をからかうほど悪趣味じゃない。
そう、思っていたのに
『氷室、実は折り入って話があるんだが』
『…?何ですか?』
『営業企画部に、異動してくれないか?』
何のイタズラか、俺とその二人の距離は近づけられた。