社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「拓真…知り合い?」
「ん?あぁ、俺の同期でさ。あ、下の階の経理部にいたから知らないのか」
「……」
(拓真と同期、ってことは27歳か)
そう思いながら見れば、彼は荷物を近くの台に置きそっと手を差し出す。
「初めまして、氷室昴です。よろしく」
「あ…宇浦美和です、よろしくお願いします」
「宇浦ちゃんね。よし、覚えた」
そして大きな手でしっかりと握手をして、また優しく笑う。
(…にこやかな人だなぁ)
愛想はいいし、人懐こいし…おまけに外見はダントツ。少し軽そうにも見えるけど。
これは確かに、営業部に異動させられるわけだ…と思わず納得せずにはいられない。