悪魔の彼


私が風でベルを鳴らそうとすると、フロウに止められてしまった。



「貴女が鳴らすと全種族の音が一斉に鳴ってしまうかもしれない。だから俺がやるよ。」





確かにそうかもしれない。
どれか一種族の羽だけをだしてもよかったが、私が全種族の血を引き継いでいることにかわりはない。





そんなことを考えているうちに、どうやらフロウはベルを鳴らしたようだった。







−ガチャ−








ゆっくりと扉が開いていくと、少し警戒した面持ちの彼女が出てきた。












< 207 / 400 >

この作品をシェア

pagetop