悪魔の彼
私が風でベルを鳴らそうとすると、フロウに止められてしまった。
「貴女が鳴らすと全種族の音が一斉に鳴ってしまうかもしれない。だから俺がやるよ。」
確かにそうかもしれない。
どれか一種族の羽だけをだしてもよかったが、私が全種族の血を引き継いでいることにかわりはない。
そんなことを考えているうちに、どうやらフロウはベルを鳴らしたようだった。
−ガチャ−
ゆっくりと扉が開いていくと、少し警戒した面持ちの彼女が出てきた。
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