素敵な上司とキュートな部下
「何にしようかなあ……」


大輔は楽しそうにメニューを眺め、そんな彼を加奈子はじっと見つめていた。


(嶋田君、なんでこんなに楽しそうなんだろう。私から何かをもらうからなのかな。それって、そんなにもらって嬉しいモノなの?

モノと言ったら私に失礼とか言ってたけど、それがヒントと考えれば……うーん……えっ? うそ。まさか、そういう事? でも、それしか考えられないわよね? つまり……私の体!? いやん、どうしよう……)


という結論に加奈子は達してしまった。大輔が、志穂や祐樹に『そんなんじゃない』と言った事など、加奈子はすっかり忘れていた。


「僕はフラッペにします。この、練乳と小豆が乗ったやつ。主任は何にしますか?」

「…………」

「主任?」

「へ? な、何?」


加奈子は、これから起きるかもしれないあれやこれやの事で頭が一杯で、大輔の話をまともに聞いていなかった。


「主任もフラッペにしませんか? つまりかき氷」

「わ、私は水でいい。ってわけには行かないか。じゃあ、アイスコーヒー」


喉がやたらと渇く加奈子であった。

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