『一生のお願い、聞いてよ。』
もう、きっとりょうくんはあたしのこと、キタナイって思ってる。
りょうくんが聞きたいって言ったんだから、最後まで話すよ。
もうどう思われたっていい。
ここまで話したんだし、キタナイって思われてるんだし。
全部話したら、りょうくんはもうここには来ない。
もう会えないし話せない。
もう、やけくそだった。
「1人があたしのお腹に出して、すぐ違う人のが入ってきた。三人に回されたの。1人はビデオカメラで撮ってた。あたしがケータイで110番したら、バレて電話切られた。そしたら紙袋からドリルみたいなやつ出してきて、大人の玩具って言うやつ?の先っちょみたいなやつがドリルの先についたモノで、ボタン押して、動かして見せられた」
『……………』
りょうくんは、もう、何も言わなくなった。
キタナイ、気持ち悪い女って思ってるんだろな。
「それにローションてやつ塗って入れられた。あたしの中で高速で回って、すごく痛かった。死ぬんだって思った。今まで味わったことがない痛みで、今まで出したことない大きな声で叫んだ。あいつらはみんな笑ってて、悔しいとか、怖いとか、そんなことよりも、痛みが何倍も強くて、そこで気を失ったの」
りょうくんは黙っていた。
ほら、引いたんでしょ?
キタナイオンナって、思った?
手に持っていたタバコの灰が落ちた。
あたしの初恋が、崩れ落ちたみたいだった。