『一生のお願い、聞いてよ。』
「真央」
真央『な、なに?』
「コンビニのやつのこと、まだ気にしてる?」
真央『いや、ちょっと…』
「何?言ってよ?」
真央『正直、りょうが怖かった』
「え?」
真央『興味ないって言った時のりょうの顔が怖くて、あたしらみたいな普通の中学生とは何か違うって思った…』
あぁ、やっぱり、あたしはこの子たちの中に入っていい人間じゃない。
「そっか、ごめんね。あたし帰るね!」
真央『え?!』
あたしがトイレを出ようとしたら、真央はあたしの腕を掴んで引き留めた。
真央『ちょ、ちょっと待ってよ!』
「なに?」
真央『なんで帰るの?!』
「なんでって…あたしは真央たちと遊んでいい人間じゃないからだよ」
真央『なにそれ?!』
「なにって…真央が言ったんじゃない(笑)」
真央『ちがう!意味が違う!』
「違くないよ(笑)」
真央『りょうは、あたしら何かと一緒にいて楽しいのかなって、もっとキラキラしてるギャルとか、派手な子たちと遊んだ方が楽しいんじゃないかなって思ったの!あたしたちみたいな普通の中学生はダサいとか、思われてんのかなって、思って、興味ないって冷たく言われたとき、ちょっと怖かった…違う次元の人な感じがした』
「なにそれ」
真央『ご、ごめん』
「あたし、真央たちのことそんな風に思わないよ」
真央『え?』
「あたしは、みんなと仲良くしたいって思うよ。ギャルだろうが地味だろうが何だろうが、クラスメイトじゃん」
真央『ほんと?じゃあ、改めて、もう一度友達になってくれる?』
「喜んで♪」
真央はわーいとあたしに飛び付いてきた。
「ちょ(笑)真央意外と重い(笑)」
真央『りょうは思った通り毒舌ー(笑)』
あたしと真央は笑い合った。
ほんとの友達って思えたよ。