はじまりは政略結婚
「何で?」
胸がキュンとするドキドキから、不安が大きくなるドキドキに変わっていく。
知られたくないという意味なんだろうけど、元カノが今でも近くにいることを知っている私としては、気になる発言だ。
「だって由香ならきっと、いろいろ比べるんじゃないかなって思うから。向こうの方がキレイだとかさ。オレは、今のままのお前がいいから、あれこれ考えて欲しくないんだよな」
図星なツッコミに、すぐには言葉を返せなかった。
私が思うよりずっと、智紀は見てくれていて、そういう部分が心を揺さぶっていく。
全然好きではなかった人なのに、今は気にかかって仕方がない。
今日も、初めてのデートだというのに、白のカットソーにベージュのフレアスカートという無難な組み合わせだ。
智紀は、ああ言ってくれたものの、少しは女子力をアップした方がいいのかもしれないと、思えてくる。
だけど、また『あの失敗』をしたくないし、情けなくも勇気が持てれない。
だから、智紀の今のままでいいという言葉は、私には心強く響いたのだった。
「ありがと。智紀……」
胸がキュンとするドキドキから、不安が大きくなるドキドキに変わっていく。
知られたくないという意味なんだろうけど、元カノが今でも近くにいることを知っている私としては、気になる発言だ。
「だって由香ならきっと、いろいろ比べるんじゃないかなって思うから。向こうの方がキレイだとかさ。オレは、今のままのお前がいいから、あれこれ考えて欲しくないんだよな」
図星なツッコミに、すぐには言葉を返せなかった。
私が思うよりずっと、智紀は見てくれていて、そういう部分が心を揺さぶっていく。
全然好きではなかった人なのに、今は気にかかって仕方がない。
今日も、初めてのデートだというのに、白のカットソーにベージュのフレアスカートという無難な組み合わせだ。
智紀は、ああ言ってくれたものの、少しは女子力をアップした方がいいのかもしれないと、思えてくる。
だけど、また『あの失敗』をしたくないし、情けなくも勇気が持てれない。
だから、智紀の今のままでいいという言葉は、私には心強く響いたのだった。
「ありがと。智紀……」