はじまりは政略結婚
たしかに、それは贅沢だ。
同じ『社長』の子息でも、智紀は別世界って感じがする。
「涼子さんって、ここに詳しいんですね? 今までにも来たことがあるんですか?」
まさか、智紀とふたりきり……なんていうことはないよね?
すると、涼子さんは慌てて弁解してきた。
「うん、来たことはあるのよ。智紀の好意でね。祐也と、周りの目を気にせず行けるところって、ここくらいしかないから」
ちょっと恥ずかしそうな涼子さんに、私はどこか嬉しかった。
「お兄ちゃんと、なんですね……。そっか、ここならマスコミに追われることもないですもんね」
「そうなの。だから、祐也もここが落ち着くみたいで、智紀と仕事の話をする時は、ここへ来ることもあるみたいよ」
それは初耳だ。
兄からも智紀からも、聞いたことはない。
それなのに、涼子さんが詳しいことに嫉妬を覚えた。
「今日も、業務提携の話を煮詰めるのが目的。そこに私たちがお邪魔したわけ」
「だから、首脳会談なんですね」
今日の目的が、仕事絡みだなんて知らなかった。
一言も、そんなことは言ってなかったもの。
だけど、どうして話してくれなかったんだろう。
急に感じる疎外感に、心の中がモヤモヤしてきた。
同じ『社長』の子息でも、智紀は別世界って感じがする。
「涼子さんって、ここに詳しいんですね? 今までにも来たことがあるんですか?」
まさか、智紀とふたりきり……なんていうことはないよね?
すると、涼子さんは慌てて弁解してきた。
「うん、来たことはあるのよ。智紀の好意でね。祐也と、周りの目を気にせず行けるところって、ここくらいしかないから」
ちょっと恥ずかしそうな涼子さんに、私はどこか嬉しかった。
「お兄ちゃんと、なんですね……。そっか、ここならマスコミに追われることもないですもんね」
「そうなの。だから、祐也もここが落ち着くみたいで、智紀と仕事の話をする時は、ここへ来ることもあるみたいよ」
それは初耳だ。
兄からも智紀からも、聞いたことはない。
それなのに、涼子さんが詳しいことに嫉妬を覚えた。
「今日も、業務提携の話を煮詰めるのが目的。そこに私たちがお邪魔したわけ」
「だから、首脳会談なんですね」
今日の目的が、仕事絡みだなんて知らなかった。
一言も、そんなことは言ってなかったもの。
だけど、どうして話してくれなかったんだろう。
急に感じる疎外感に、心の中がモヤモヤしてきた。